「混世魔王」毛沢東―劉暁波の炯眼、それを天安門広場に掲げるのが共産党独裁体制、これに抗する「香港」

「混世魔王」は「社会を乱して人々に危害をもたらす悪党」などと訳されているが、意味を弱めており、「魔王」を字のままに捉えたらいい。 劉暁波著作集第4巻の表題は「混世魔王毛沢東」(主流出版、台北、2017年)で、まさに劉暁波の炯眼が表れている。 実際、 1930年、富田内ゲバ事件の残酷な拷問、虐殺 1942年から、「整風」を口実にし…

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未来の歴史は中国共産党独裁の中華人民共和国は「香港革命」を契機に崩壊したと記される

1.  少しでも中国大陸の状況を分かる者は、中国共産党独裁の中華人民共和国は、遅かれ早かれ崩壊すると考えている。  それがいつか分からないだけ、とも。 2.  2014年の「雨傘革命」から進行中の「時代革命」は、明確に「独裁」に対して「自由」を求めている。  映像を含め記録は無数である。  歴史の隠蔽は極めて難しい。 3.…

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頭のいい現実主義者の鄧小平は、結局は歴史に汚名を残す

 昨日のブログ「毛沢東による残虐な悲劇、習近平の演じる流血の茶番」に続ける。  毛沢東に打倒された鄧小平は、それを教訓として「改革開放」を進める中で反右派闘争や文革の犠牲者・被害者の「名誉回復」を恩賜し、「奴才」たちは感謝し、讃美した。  当然、一党独裁の改革は民主化に繋がるが、共産党員で現実主義の鄧小平は、それができなかった。今持…

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毛沢東による残虐な悲劇、習近平の演じる流血の茶番

 かつてヘーゲルを承けてマルクスは”歴史は繰り返す。一度目は悲劇、二度目は茶番”と書いた。学生時代に読んだが、その後、幾度も再確認させられた。  毛沢東による「大躍進」の餓死者、プロレタリア文化大革命の犠牲者は”数千万”の規模(後者は一億人とも)。この数字は歴史に深く刻まれ、「鑑」として教訓にせなばならない。  この反省により「改革…

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老年期の頑固な孤独の心理社会的な要因を考える

 老化により次第に活力が低下し、活動範囲が狭まる。これに伴い気を紛らわすことが難しくなる。活動的であれば、様々な手段や偶然的な機会などで気を紛らわせることができたが、それが少なくなる。さらに引きこもると、追いつめられるような状態に陥る。  外的な関係がなくなれば、「考えるために生まれている」*1という人間は、それを内側に向ける。同時に…

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孤独死の問題に応える公的社会教育―ユートピアかディストピアか―

 昨日のブログに、以下のご意見が寄せられた。  残念ながら、お膳立てをしても男性は来ません。男は、自分が偉そうにできる場(例:会長になることができる女性メンバーが多いサークル、自分より職歴や学歴が劣る者の集い)しか来ません。八十過ぎの爺さんが、今でも若い頃の月給百万の伝票を見せびらかす。一般住居でこれですから、公営住宅の独居男は難…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―終章

終章 人間の条件 第一節 誰もが肉慾の奴隷であったのではない 第一項 野蛮と文明  日本軍将兵は誰もが肉慾の奴隷であったのではない。公娼が認められていた時代、以下のエピソードがあったことは、その時代の人間性のあり方として捉えるべきである。  性的欲求を満たせる条件があるにも関わらず、踏み切らなかったのは佐田~田村だけ…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第5章第5節

第五節 中国人慰安婦と日本兵 第一項 張沢民と佐田/張玉芝(朱愛春)と田村  代表作とされる「肉体の悪魔」(一九四六年)の表題には「張玉芝に贈る」という副題が付され、さらに、田村は「張玉芝(チャンユイツ)は実在の女性である。作中のヒロイン張沢民(チャンツミン)は、張玉芝そのひとではないが、張玉芝の人柄と行動を、かなり事実に即…

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相変わらずの慰安婦の政治的利用―麻生医師の名誉のため、中原道子は天児都の指摘に答えるべき

1.  「ハンギョレ新聞」10/23(水) 7:28配信 では、  「天皇を民間法廷に立たせてから19年…「慰安婦は就職詐欺であり、国家性犯罪」」の見出しで、「日本で長い間慰安婦問題を研究しながら現実に関わってきた女性運動家である早稲田大学の中原道子名誉教授(「戦争と女性への暴力」リサーチアクションセンター共同代表)」の発言を紹介し…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第5章第4節

第四節 朝鮮人慰安婦と日本兵 第一項 春美と三上―「春婦傳」(一九四七年)― (一)朝鮮人慰安婦への「泣きたいやうな慕情」と日本女性への「復讐」心  これまで『春婦傳』の「序」や「自序」を取りあげてきたが、これから作品の考察に入る。  「春婦傳」では「春美」という源氏名の朝鮮人慰安婦と日本兵の愛と鮮烈な自爆(心中)が…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第5章第3節

第三節 田村文学の評価 第一項 プロフィール  田村は、一九四〇(昭和一五)年一一月、応召により山西に出征し、独立混成第四旅団第一三大隊第四中隊に配属され、陽泉の旅団司令部の宣伝班で軍務に就いた。この第一三大隊は、一九四四年八月に第六二師団に編成され、沖縄戦の主力として転進し、全滅したが、田村は中国に残り、生き延び、敗戦、武…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第5章第2節

第二節 田村の文学的リアリティへの批判  予備的考察に基づき、田村の文学的リアリティについて批判を加える。彼が中国人慰安婦について看過し、従って、朝鮮人慰安婦における被害と加害の絡みあいにまで迫り得ていない。この点は、さらに作品に即して考察を加えていく。 第一項 日本軍と中国共産党の内通の深長な示唆  田村は「肉体の悪…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第5章第1節

第五章 田村の文学世界における慰安婦と兵士の愛と死 第一節 予備的考察 第一項 歴史と文学―史実と文学的リアリティ―  小説や詩などの文学作品は創作であり、その中に事実が記述されていても、虚構(フィクション)が組み入れられている。それ故、実証の根拠にはできないが、作家や詩人が鋭敏な感性で描き出す、実証し難い深層に秘めら…

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「コンクール」は「根・狂う」!? ひたむきな小娘を想い出しつつ

 友人のピアノ教師から今や「コンクール」は利権が絡み「根・狂う」と呼ばれていると教えられた!?  「少年少女はひたむきに頑張っているのでは」というと、「だからこそ困る」という。  「コンクール」は、私に一つの想い出を呼び起こす。  1993年の春、小娘のような学生に出逢った。はらはらさせるところが感じられた。  1995年、卒論…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第4章

第四章 金春子と長井軍曹 第一節 記録としての意義  金春子の『女の兵器―ある朝鮮人慰安婦の手記―女の戦記第一巻・北支那戦線』(近代戦史研究会、浪速書房、一九六五年)は、金春子という朝鮮人慰安婦のライフ・ストーリーを叙述したドキュメンタリーである。「編者」の注記があることから、彼女の口述を近代戦史研究会が編集したと言える。例…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第3章3-9節

第三節 惨烈な激戦―壕を埋めた遺体―  騰衝の日本軍守備隊が一九四四年九月十四日に玉砕した後の記録写真に関して、『フーコン・雲南の戦い』一三九頁では「壕は女性の遺体で埋まっていた。ほとんど朝鮮人だった(騰越 九月一五日)」と説明されている。遺体が壕に埋められたのではなく、多くの遺体で壕が埋められていたのである。  同じ写真は『雲…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第3章1,2節

第三章 死者の声なき声に耳を澄ます―「死者との邂逅」― 第一節 第二次世界大戦における拉孟・騰衝の戦略的位置    ―朝鮮半島~インド亜大陸を貫く大陸打通作戦、断作戦、インパール作戦―  拉孟・騰衝の死闘(一九四四年六~九月)を考察するためには、日中戦争、アジア太平洋戦争だけでなく世界大戦をも見渡す重層的でグローバルな視角…

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第2章

第二章 「支援」された生存者の「証言」 第一節 妊娠できた慰安婦とは?―広義の慰安婦― 第一項 中国や日本のマスメディアによる報道の検討  二〇一三年九月三〇日、朴槿恵韓国大統領はソウルを訪れた米国ヘーゲル国防長官との会談で慰安婦の問題を取りあげた。以下、NHKのサイトの報道「韓国大統領 首脳会談に否定的(九月三〇日 …

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限界状況におけるアイデンティティ・クライシスの心理歴史的研究 ―慰安婦と兵士の愛と死へのアプローチ―第一章第8-1…

第八節 日本の心理歴史的な弱点 第一項 相互主観的な検討  これまで歴史の政治的利用について論じてきた。そこには少しでも検討すれば分かるような問題が多いが、日本社会に一定の効果を及ぼしてきた。それは日本に内包されている心理歴史的な弱点を衝いているためであると把捉する。つまり、国外の歴史の政治的利用に呼応する国内の心理歴史的な…

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