社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)改稿2

2.社会教育と生涯学習

 まず教育と学習について述べる。この二つに発達も加えて展開すれば、教育は学習の指導であり、学習は発達の促進であり、発達は自律・自立して文明社会を担い、発展させる力(人とともによく生きる力)を強めるという三項による枠組みが得られる。
 次に、社会教育についていえば、それは広義では社会全般における様々な教育を意味し、狭義では文教行政における社会教育部門、その実施する事業を指す。前者では宮原誠一の「文化政策」や教育の「再分肢」を踏まえた社会教育、それを受けた碓井正久の「社会教育の多様性」、「総体としての教育」を挙げることができる*1。後者では社会教育と学校教育は区別されるが、学社連携・融合の事業もある。
 また、生涯学習については、先述したとおり生涯にわたる教育や発達と関連させて捉えることが重要である。
 その上で、胎児から老人まで生涯の各段階の人間が同時に共存し、学習している状態を“共時”で表し、個々人が胎児期から死期まで学習することを“通時”で示し、これらに識字・基礎教育から高等教育・学術研究まで各段階を加えて、次の三つの座標軸によるチャートを提出する。死期を位置づけるのは、如何に生きるかは如何に死ぬか/如何に死ぬかは如何に生きるかは、まさに生涯学習・教育・発達の課題だからである。

高等教育・学術研究
            |  /
            | /
            |/
  共時―――――――――――――――――
   胎児期~    /|      ~死期(同時代における共存)
          / |
         /  |
  識字・基礎教育  通時(各人の胎児期から死期までの生涯)

 第三の軸が必要なのは成人基礎教育や成人高等教育などは通時・共時には還元できないからである。グローバリゼーションにおいて、専門的に高い能力がある者でも、外国語としての日本語の能力が低い場合があり、そこでは識字が必要となる。外国人が利用しやすい夜間中学の拡充はその一例である。

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