慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―目次(2020/6/30)

目 次   序章 人間の心理歴史的な探究                     …01  第一節 課題                              …01 第一項 慰安婦の意味―狭義と広義― 第二項 愛―他に還元できない生きる意味― 第…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―結び(2020/6/29)

結び  国連に加盟している日本は、その集団的自衛権(国連憲章第五一条)を有している。権利には義務・責任が伴い、日本はそれを果たさねばならない。その広義の観点において、積極的平和主義に則った平和構築・維持(peace building/keeping opera…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第5節(2020/6/27)

第五節 中国人慰安婦と日本兵 第一項 張沢民と佐田/張玉芝(朱愛春)と田村  代表作とされる「肉体の悪魔」(一九四六年)の表題には「張玉芝に贈る」という副題が付され、さらに、田村は「張玉芝(チャンユイツ)は実在の女性である。作中のヒロイン張沢民(チャンツミン)は、張玉芝そのひとではないが、張玉芝の…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第4節その2(2020/6/…

第二項 ヒロ子と原田―「蝗」(一九六四年)― (一)予備的考察 ①「蝗」と「温故一九四二」の心理歴史的研究としての意義  劉震雲の「温故一九四二」では、河南の大飢饉のため、人口約三千万の河南で一割(三百万人)が餓死し、もう一割が飢餓難民とな…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第4節その1(2020/6/…

第四節 朝鮮人慰安婦と日本兵 第一項 春美と三上―「春婦傳」(一九四七年)― (一)朝鮮人慰安婦への「泣きたいやうな慕情」と日本女性への「復讐」心  これまで『春婦傳』の「序」や「自序」を取りあげてきたが、これから「春婦傳」の内容の…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第3節その2(2020/6/…

第六項 世代を超えて展開する文学のポテンシャリティ (一)文学全集などにおける位置づけ  「肉体文学」で話題になったが、田村はしばらくして忘れられるような作家ではない。「戦争文学」としては、『昭和戦争文学全集・3・果てしなき中国戦線』(集英社、一九六五年)に「春婦傳」、「破壊された女」…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第3節その1(2020/6/…

第三節 田村文学の評価 第一項 プロフィール  田村は、一九四〇(昭和一五)年一一月、応召により山西に出征し、独立混成第四旅団第一三大隊第四中隊に配属され、陽泉の旅団司令部の宣伝班で軍務に就いた。この第一三大隊は一九四四年八月に第六二師団に編成され、沖縄戦の主力として転進し…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第2節(2020/6/22)

第二節 田村の文学的リアリティの批判と分析  予備的考察に基づき田村の文学的リアリティについて批判と分析を加える。彼は中国人慰安婦について看過し、従って朝鮮人慰安婦における被害と加害の絡みあいにまで迫り得ていない。また、中国共産党の暴力や腐敗を把握せず、或いは見逃し、逆に俘虜となり宣伝班で活…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第1節その3(2020/6/…

第五項 中国共産党軍と日本軍の内通 (一)戦況の推移と毛沢東の指導権確立  中国共産党軍は兵力では劣っていたため地下工作と連動したゲリラ戦を戦略の基本として、日本軍が国民党軍に連勝する間に兵力を増強した。軍閥の寄せ集めで腐敗した国民党への失望…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第5章第1節その2(2020/6/…

第四項 中国共産党幹部における腐敗 (一)「ポン引きまでできる」毛沢東の下の幹部と青年党員の相互主観性  王実味は衣食に関して幹部の特権を指摘したが、幹部は性でも特権を有していた。最高指導者の毛沢東は女性だけでなく男性も欲しいままにしていたと、李志★(糸偏に女)は述べている(前掲『毛沢東の私生活』「毛沢東の女たち」下…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第4章その2(2020/6/16)

第八節 補論―伊藤桂一の戦場文学と記録― 第一項 千鳥と柳―文学的リアリティ―  金春子のドキュメンタリーを補うために伊藤桂一の戦場文学を取りあげる。  伊藤は苛烈な軍隊において尚、或いはだからこそ、人情で結ばれていた絆を静謐に叙述している。これは美化ではない。戦後、数多くの戦友会が誕生…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第4章その1(2020/6/15)

第四章 金春子と長井軍曹 第一節 記録としての意義  金春子の『女の兵器―ある朝鮮人慰安婦の手記―女の戦記第一巻・北支那戦線』(前出)は朝鮮人慰安婦のライフ・ストーリーを叙述したドキュメンタリーである。「編者」の注記がある…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第3章その2(2020/6/14)

第八項 逆選抜 (一)戦争と逆選抜―厳正な軍紀の必要性―  逆選抜は、如何なる社会でも多かれ少なかれあるが、徹底的な命令服従の軍で、しかも監察が容易でない戦場において、高潔で勇敢で有能な者が命を失い、狡猾な者が生き延びることが…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第3章その1(2020/6/13)

第三章 死者の声なき声に耳を澄ます―「死者との邂逅」― 第一節 第二次世界大戦における拉孟・騰衝の戦略的位置 ―朝鮮半島~インド亜大陸を貫く大陸打通作戦、断作戦、インパール作戦―  拉孟・騰衝の死闘・玉砕(一…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―第一章その2(2020/6/9)

第八節 日本の心理歴史的な弱点 第一項 相互主観的な検討  これまで歴史の政治的利用について論じてきた。そこには少しでも検討すれば分かるような問題が多いが、日本社会に一定の効果を及ぼしてきた。それは日本に内包されている心理歴史…

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ティラノサウルスの如き共産党独裁資本主義・帝国主義に抗する「香港自由革命」の世界史的意義

1.  1997年の「返還」から20年以上! 2014年の「雨傘運動」、「雨傘革命」から6年!!  歴史は強大な中国共産党独裁の資本主義・帝国主義に抗して自由を求める香港を高く評価する。  「雨傘革命」から「時代革命」、そして現在と、既に「香港自由革命」は歴史に大きく記録される。歴史が評価を下す。 2.  かつて「国家独占資本…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―序章(2020/6/5現在)

序章 人間の心理歴史的な探究  無数の人間が織りなす歴史は多面的重層的に構成されている。これは見方によれば、豊かな内容を擁していることでもある。  慰安婦をめぐり論争が絶えない。そこには無数の問題が絡みあい、しかも性は秘められた部分が多いからである。これ関して、従来とは異なる角度から考究し、絡み合いを解きほぐし、そこから析出した…

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六・四天安門事件=血の日曜日に 黙祷

今日、6月4日、31年前、天安門事件=血の日曜日が起きた。「天安門」は象徴で、流血の武力鎮圧は全国的であった。しかも証拠は隠滅、調査研究は厳禁でタブー化されており、犠牲者は数知れず。「大虐殺」とも言われるが、これほど中国政府が敏感になっていることは、かえって、その妥当性を裏づける。  中国のSNSでは中島みゆき、吉田拓郎の「永…

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慰安婦と兵士の愛と死―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究―目次(2020/06/02現在)

慰安婦と兵士の愛と死 ―限界状況において絡み合うエロスとタナトスの心理歴史的研究― 目次 序章 人間の心理歴史的な探究  第一節 課題   第一項 慰安婦の意味―狭義と広義―   第二項 愛―他に還元できない生きる意味―   第三項 具体的諸事例―考察の切口として―   第四項 小著『アイデンティティと戦…

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