日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート 補註0804

補註―中国からの資金援助―
 衛藤の『毛沢東思想万歳』の翻訳出版や天安門事件への国際的制裁に対する政治経済的な動きは先述した。このような衛藤に中国共産党は何も報いなかったのであろうか? 以下の中国共産党の日本の党派への資金援助と合わせて考えるべきである。
 中国共産党政府が日本の革命運動に「巨額の資金を投入し」たという趙安博の証言や「中華全国学生連合会」の全学連への「救援金」については先述した。さらに文革期、山口健二は「(一九)六八年には毛沢東主義のML同盟に加盟、政治局員となる。中国からの資金援助を担当し、その資金を中核派、ブント、解放派などの各派にも分配したという」(絓秀実『1968年』ちくま新書、2006年、p.117)。
 衛藤は東大教員として日本の体制―上層に対して、山口がセクト―下層に対して果たした役割と相同の役割を演じたのではないか? この点は一考の価値はある。なお、山口について、小熊は「ベトナムに平和を! 市民文化団体連合(ベ平連)」の「脱走兵援助活動を手伝う」としか述べていない(『1968』下巻、pp.309-310。索引では他にない)。

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