『黒死病』の中の「凍った河」に登場する少女について

 「図書新聞」のためには、長い引用は控えるべきだが、求められたので、、、

 ・・・(開拓団から避難した)彼女の一家は飢え、弟は肺炎で危篤に陥った。娘は畑で働く三森(雑誌の編集・著述者)に声をかけると「馬鈴薯を掘ってもっていってもいいよ」と言われ、感激し、「どうも、ありがとう、おじさん、……こんなに食べものをいただいて、……そのかわり、私を好きなようにして下さい……」という。三森は意味が分からず無言でいると、娘は「うなだれ」て「おじさんがよかったら、私をどうにでもしてください」と続ける。三森は「馬鹿っ!」とどなりつけると、娘は「泥のついた手で顔を覆い、自分のひざの上に突伏した」。これを読むと「汝らのうち、罪なき者、まず石をなげうて」(ヨハネ福音書)を思わされる。さらに凄まじい飢餓に置かれた娘たちの群像が彼女を通してうかがえる。・・・

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント