吉野孝公『騰越玉砕記』を読む:『慰安婦と兵士の愛と死』のさらなる増補改訂に向けて―補記

1.  丸山は「この戦記の反響をかれはつゆだに計算しないが、玉砕という二字の内側で人間が最高に人間であった記録として、読者の胸に深く感動の釘を打ちこむことは必定である。しかし、そういう意味づけをおしつけないところに吉野戦記の真骨頂がある」と結ぶ(p.3)。 2.  吉野は脱出の中で地元の「老人」や「老婆と若い女」に二度も助けられた…

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