テーマ:社会教育

社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)15

15.グローバリゼーションにおける日本的経営と日本的アイデンティティ  これらはドラッカーやオオウチの日本評価と関連する。その上で注意すべきことを述べる。これはヴォーゲルの『ジャパンアズナンバーワン―アメリカへの教訓―』に関して指摘した「褒め殺し」の問題である。  オオウチの『セオリーZ―日本に学び、日本を超える―』と同時期にリ…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)14

行政における経営(マネジメント) ―グローバル競争における公教育の課題―  グローバル競争激化するなかで、行政の果たすべき役割はいかなるものか?  デービッド・アトキンソンは、社会全体で人材育成、生涯教育を「強制」しないと「タダ乗り」が横行すると指摘する*1。何故なら、自社で人材育成しなければコストを押さえて価格競争で勝ち、ま…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)13

14.日本的経営  多文化共生は自国や自民族の廃棄ではない。むしろ多文化共生における競いあいを通して自国・民族の文化を発展させることが重要かつ必要である。ここでは日本的経営について述べる。  明治維新、殖産興業で産業革命が進展し、近代的企業が続生した。ただし、そのような条件が既に近世・江戸期において形成されていた。確かに「御雇外…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)11

13.「人間的強さ」の組織化―持続可能な発展と発達―  自由が保障される社会で発達を進めようとする競いあいが生じる。自由競争では、多くの場合、勝敗、優劣、強弱が明らかになる。  「人間的強さ」は、弱者も強めるような徳のある力(virtue)であり、敗者を打ちのめして再起不能にする破壊的な暴力ではない。創造的なWin-Winの力=…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)10

12.動機づけの展開―経営戦略とコーチング―  動機づけ(モティベーション)に関連する概念にチュータリング、ファシリテーション、アニマシオンなどがあり、その理解と応用が重要である。チュータリング(個別指導)は英国で大学拡張と労働者自己教育運動の展開において後者でも使われるようになった。ファシリテーション(促進)は自己決定学習(se…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)8

9.動機づけ(再論)―組織の発展と個人の発達の連動―  学習は発達・発展(順不同)のためである。類似の概念に成長や成熟があるが、ここでは発展・発達を用いる。発達・発展は経営の戦略に、常に既に後も、組み入れられねばならない。それは社員を使い捨てにしないためである。社員が持続的に発達できてこそ、企業が持続的に発展できる。見方を変えれば…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)7

(4)クリス・アージリス ①「ダブル・ループ学習」と「自省」  アージリスは人間関係論や組織論の成果を応用し組織・システムの発展と個人の人格の発達を統合的に進める理論を実践的に研究した*1。これは経営における組織開発(organization development)と自己啓発(self-development)の相乗効果を…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)6

(3)クルト・レヴィンとレンシス・リッカート  レヴィンのグループ・ダイナミクスは「葛藤(conflict)」の解決を主眼としていた*1。「葛藤」はマルクス主義的な階級闘争と異なる概念である。この研究をリッカートは企業組織をフィールドにして発展させた。  特に彼の提出したリンクピン(連結ピン)の概念は*2、上部の組織と下部の組織…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)5

承前 (2)ダグラス・マグレガーとアブラハム・マズロー  MBO(目標管理)において、ダグラス・マグレガーの位置は大きい。ドラッカーの『現代の経営』の六年後、彼は命令・統制を基調にした「X理論」から参加と自己実現に努める「Y理論」への経営管理論の発展を提起した*1。その前近代から近代への発展に符合した説明は分かりやすく、また「人…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)4

④NPO(非営利組織)と「ポスト資本主義社会」  ドラッカーは経営管理論をNPO(非営利的組織)、企業の社会貢献、社会的責任へと展開し、1990年にManaging the nonprofit organizationを出版した(日本語版は『非営利組織の経営―原理と実践―』(上田惇生、田代正美訳、ダイヤモンド社、1991年)。…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)3

5.経営と管理  経営に関する学問や実践は米国を中心発展してきた。米国が資本主義の発展を牽引してきたことの現れと言える。そのため英語を参考にすると、経営の意味では広くmanagementが使われ、その中で行政ではadministrationも用いられる。近年ではgovernanceもあり、統治、運営、管理などの意味も含まれてい…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)2

3.生涯学習  生涯学習について、先述したとおり教育や発達と関連させて捉える。  そして、同時に胎児から老人まで生涯の各段階の人間が共存し、学習している状態を“共時”で表し、個々人が胎児期から死期まで学習することを“通時”で示し、これらに識字・基礎教育から高等教育・学術研究まで各段階を加えて、三次元の座標軸を提出する。  第三…

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社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート)1

社会教育の経営・生涯学習の支援のために(ノート) 個人の発達と地域の発展のために 1.はじめに―経営と戦略、支援と発達・開発―  社会教育の考えや実践は戦前からあり、それは生涯教育の通じるものであった。  1965年、ユネスコで「生涯教育」が提唱されると、これが明瞭になった。その後、高度経済成…

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