日本の青年・学生の心理歴史的研究―閑話休題―小熊『1968』について―「枕にいい」、「よくやるよ」

 小ノートで取りあげている文献の他に、以下に目を通した。通読してはいない(発行年順)。
・日本大学文理学部闘争委員会書記局編『叛逆のバリケード』文理学部闘争委員会、1968年
・東大闘争全学共闘会議編『砦の上にわれらの世界を―ドキュメント東大闘争』亜紀書房、1969 年
・東大闘争全学共闘会議編『果てしなき進撃』三一書房、1969年
・東大全共闘経済大学院闘争委員会『炎で描く変革の論理』自由国民社、1969年
・秋田明大編『大学占拠の思想』三一書房、1969年
・日大全共闘編『バリケードに賭けた青春―ドキュメント日大闘争』北明書房、1969年
・『全共闘運動―日本の大学革命5』日本評論社、1969年
・高木正幸『全学連と全共闘』講談社現代新書、1985年
・高木正幸『新左翼三十年史』土曜美術社、1988年
・長崎浩『叛乱の六〇年代―安保闘争と全共闘運動』論創社、2010年
・長崎浩『革命の哲学―1968叛乱への胎動』作品社、2012年
 他にも文献は多くあるが、小熊英二『1968』(全二巻、新曜社、2009年)が現れ、文献はかなり網羅しているように思われた。ただし、並外れてぶ厚い二冊に意気阻喪し、通読する気にはなれない。
 これについて川上徹に尋ねると、彼は「枕にいい」と言っただけだった。私も読んだ範囲でだが、川上のレベルからいえばそのとおりと評価する。それでも、多くの情報とともに索引があるので、「枕」ではなく辞書として時々使っている。
 2016年10月29日、文京区シビックセンターで開かれた「川上徹さん、山本政道さんを偲ぶ会」で、隣に座った元活動家に『1968』について聞いてみたが、彼はそれを含めてどの本も当時のことを伝えきれていないと言った。私は『1968』上巻の表紙で「少女に見えるヘルメット姿の写真が使われてますが、どうですか?」と尋ねた。彼は表情を変えたが、何も語らなかった。この「少女に見えるヘルメット姿の写真が使われてますが、どうですか?」という質問は、他の元活動家にも聞いてきたが、同様の反応であった。一人が「よくやるよ」と言ったが、それは大方の代弁となっていると思われる。

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