日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート―東大文学部社会学科に即して1

 文学部社会学科は東大全共闘の拠点の一つであった。私が在籍したときも全共闘のシンパが多く、日共民青は「地区民」の私だけだった。  先に折原について述べたが、他の教員について加筆していく。  『アイデンティティと時代』p.163で富永健一が「新左翼系の学生にキャンパスを引きずられて赤門から放り出された」と書いたが、その一人は「四トロ」…

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日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート 補註0805

補註―あかつき行動隊、地区民、ゲバ民  私の駒場寮での経験を述べると、「四トロ(日本革命的共産主義者同盟第四インターナショナル日本支部)」の活動家のMhが、私たちの部屋に入ってきた。「ゴリ」(新鹿浜セツルのセツラー、『アイデンティティと時代』p.67で言及)の仲間で、Mhの名前は記憶しているが、それも本名かどうかは分からない。  彼…

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日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート 補註0804

補註―中国からの資金援助―  衛藤の『毛沢東思想万歳』の翻訳出版や天安門事件への国際的制裁に対する政治経済的な動きは先述した。このような衛藤に中国共産党は何も報いなかったのであろうか? 以下の中国共産党の日本の党派への資金援助と合わせて考えるべきである。  中国共産党政府が日本の革命運動に「巨額の資金を投入し」たという趙安博の証言や…

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日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート 補註0803

補註―「矢内原三原則」に関する小熊の一知“三分の一”解―  東大闘争で重要な争点となった「矢内原三原則」については「学生が長期ストを行った場合は、自治会委員長は責任をとって退学処分になるのが慣例だった」と一つしか説明していない(『1968』上巻p.676、なお索引には挙げられていない)。「三原則」といいながら一つだけですませるレベルは…

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日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート 補註0802

補註―六〇年安保闘争の評価、その後の運動 (1)評価について  安保闘争に関する資料は膨大であり、評価も様々である。大きく、負けたと勝ったという二つの受けとめ方があり、それが闘争の誤りか正しさかの違いに繋がり、全学連(全日本学生自治会総連合)の分裂をもたらした。  後者は、日米安保条約は継続となったので完勝ではないが、岸首相を…

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日本の青年・学生の心理歴史的研究―ノート その27

47.党派を超えたオーラル・ヒストリーと「これからの社会を考える懇談会」   ―「何しろ人間だよ」―川上の「個人」としての「総括」  2006年9月23日に吉田は「みんな年を経ていい人になったんだね。若い頃はイヤなヤツだったんだ、きっと、みんなね」と語った。  その前年の8月、川上が代表となっている同時代社は、森川友義が編集した『…

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