『黒死病』の中の「凍った河」に登場する少女について

 「図書新聞」のためには、長い引用は控えるべきだが、求められたので、、、  ・・・(開拓団から避難した)彼女の一家は飢え、弟は肺炎で危篤に陥った。娘は畑で働く三森(雑誌の編集・著述者)に声をかけると「馬鈴薯を掘ってもっていってもいいよ」と言われ、感激し、「どうも、ありがとう、おじさん、……こんなに食べものをいただいて、……そのかわ…

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『黒死病』(不二出版)を読み『慰安婦と兵士の愛と死』を思わされた

 「図書新聞」2021年7月3日号に「外の現象と内の心理の絡みあい:書評『黒死病』(不二出版)」を寄稿。  細菌戦が主要だが、飢餓に苦しむ少女が食べ物の代価をからだで払おうとする。私は「汝らのうち、罪なき者、まず石をなげうて」を引いた。  この捉え方は小著『慰安婦と兵士の愛と死』(小著)に通じる。  書評の結びでは「読者の力量が問…

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叢書「生涯学習」(雄松堂)に向けての歩み(ノート)2

 今年の2月28日に「叢書「生涯学習」(雄松堂)に向けての歩み1」を書いた。  だいぶ間があいたが再開。 1986年6月14日  社会教育基礎理論研究会  以下の構成で研究をまとめることが話しあわれた。  「領域別」:「青年」、「労働者」、「婦人」、「高齢者」、「住民」、「農民」の「社会教育実践」  その分析の「視点」や…

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P-D-Cの三重のサイクルからトリプル・スパイラル学習へ

 1986年10月5日  企業を横断した自主的な「サラリーマンの勉強会」で、自律的作業集団に即してリーダーシップとチームワークに関して報告した。  そこで得られた知見は、1991年に学文社から出版された倉内史郎編『社会教育計画』の「成人の学習をすすめるうえの方法・技術:公共的テーマの学習をめぐって」に組み入れた。  しかし、P-D…

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プラグマティズムやデューイの再考:ラディカル・リベラリズム、ラディカル・エンピリシズムとして

 プラグマティズムは実利主義と見なされることが多いが、 1.  サヴィチェヴィチ・ベオグラード大学教授(当時)は「もっとデューイを理解しなければならない。プラグマティズムは実利主義ではない」と語った。 2.  確かに、プラグマティズムを「青年ヘーゲル派の見失った支脈(a missing branch of Young Hegel…

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「知識労働」、「精神的労働」の論-1960-80年代の日本で―

「知識労働」、「精神的労働」の論  脱工業(産業)化や情報化の進展に対して、マルクス主義から「知識労働」や「精神的労働」が提出された。前者では山口正之は『マルクス主義と産業社会論』(新日本新書、1969年)の後に『現代社会と知識労働』(新日本新書、1972年)を出版した。  後者について、芝田進午の以下の編著がある。 ・『…

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日本におけるコンドルセへの注目―宮原の「生涯学習」論―

 波多野からは『続・生涯教育論』(小学館、1985年)を通して先述のセーヴ、そしてクロード・デュバールについて教えられた。セーブが心理学でデュバールが教育学という組み合わせで、波多野はセーブを踏まえてデュバールの見解を紹介した。  また、波多野はジャック・アルドワノ『現代教育論:成人教育のための』(理論編・応用編の全二巻、岸田秀、久米…

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自由な全面発達と生涯教育:マルクス主義の止揚のために:ニコラ・ド・コンドルセへの注目

 カントは現場から遠く離れたケーニヒスベルクの書斎で暴力革命や民主独裁を説いた。  ニコラ・ド・コンドルセは、暴力革命の現場で人間精神の進歩を論じ、そのための教育改革を提案したが(以下の文献を参照)、独裁政権の犠牲となった。 ・『革命議会における教育計画』渡辺誠訳、岩波文庫、1949年 ・『人間精神進歩の歴史』前川貞次郎訳、創…

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盛田嘉徳文庫目録(1)大阪府立大学史資料叢書Ⅱについて

 盛田嘉徳文庫研究会の代表として編集した。森田の部落差別への鋭い問題意識、同和教育の実践が、幅広い知識・教養、深い研究成果を基盤としていたことを、彼の解説、講演、評論、名刺帳などを整理して明らかにした。また収集した文献の一部を目録にまとめた。公刊された講演などに朱書きが加えられており、学者として真摯で厳密な研究姿勢が認められる。

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『盛田嘉徳文庫目録(2)大阪府立大学史資料叢書Ⅲ』を公刊

 『盛田嘉徳文庫目録(1)大阪府立大学史資料叢書Ⅱ』を発展させた研究成果である。盛田嘉徳の研究カードに基づき、家永三郎や丸山真男の日本思想史研究とは異なる低層の民衆に即した日本思想史の一面を提出した。特にカードが「高野山の行人/念仏衆」、「悪僧」、「濫僧」、「乞食法師」、「越打(エタ)」、「川原者」、「皮革」、「御庭者」、「とうない」、…

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「ヒューマニズムに関する手紙」で「故郷喪失の運命」を書く神経 ナチはどれだけ故郷を喪失させたか ハイデガーの度はず…

1.  ハイデガーは「ヒューマニズムに関する手紙」において「故郷喪失の運命」と 書いた。 2.  彼はナチ党員であった。 3.  ナチはどれだけ故郷を喪失させたか?! 4.  知らないわけがない。  それなのに「ヒューマニズム」や「故郷喪失の運命」を書いた。 しかも自分は故国で名利を享受していた。 5.  彼…

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東大先端研と高野山 1200年の時空を超えた対話 科学・芸術・宗教を止揚するディアレクティーク

1.  添付のご案内を是非 2. 1200年の時をこえた対話.pdf 3.  空海の師・一行禅師は易・天文や経済に明るかった。それは当時の数学・自然科学の最先端にあった。易は占いに結びついて非合理的なのは歴史的制約で、ヨーロッパでもホロスコープ(占星術)が圧倒的であった。  注目すべきは、当時、ゼロを発見したインド数学である…

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笑い飯 哲夫さん、添田学長、岡本副学長と仏教・密教・教育についての対談 「真俗離れず」で期待!

1.  6月15日(火)13時~、高野山大学では、 笑い飯 哲夫さんをお招きし、添田学長、岡本副学長と仏教・密教・教育についての対談を行ないます! 対談はyoutubeライブにて生配信いたしますので、ぜひご視聴ください 2.  「真俗離れず」で期待!  真言とお笑いのダイアローグからディアレクティークへ。

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